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今回は、当社で取り扱っているコンパクトミシン「ブラザーPS202」のステッチについてご説明します。全部で20種類のステッチが可能です。どのような場面でどのステッチを使用すれば良いのかをまとめましたので、ご参考ください。
各「押え」について
*最初は「J」の押えがセットされています。その他の押えは、付属品と一緒に補助テープルの中に収納されています。
各ステッチの使用方法
・「00」直線(左基線)
・「01」直線(中基線)
・「02」伸縮縫い
・「03」ジグザグ
・「04」たち目かがり
・「05」たち目かがり
・「06」たち目かがり
・「07」まつり縫い
・「08」まつり縫い
・「09」3点ジグザグ
・「10」3重ぬい
・「11」アップリケ
・「12」ファゴティング
・「13」手ぬい風直線(キルト用)
・「14」アップリケ(キルト用)
・「15」アップリケ(キルト用)
・「16」かんどめ
・「17」ボタン穴かがり
・「18」ボタン穴かがり
・「19」ボタン穴かがり
「00」直線(左基線)
《用途》
・通常の直線縫い
・ギャザー
・ピンタックなど
*通常の直線縫いを行う時に使用するものとなり、ミシンのスイッチをONをした時には、必ずこの番号にセットされています。使用頻度も1番多く、基本的な縫い目となります。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→0.0
手動→0.0〜7.0
*針位置を手動で変える事ができます。
振り幅調節キーの「−」を押すと針の位置が左へ、「+」を押すと針の位置が右へ移動します。
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→0.2〜5.0
《返しぬいスイッチを押した時》
返しぬい
*スイッチを押している間、進行方向とは逆に針が進みます。
「01」直線(中基線)
《用途》
・通常の直線縫い
・ファスナー付け
・ギャザー
・ピンタックなど
*「00」の直線縫いとは変わって、針の位置が中央に配置されているようになります。そのため、ファスナーつけなどを行う際に、つっかかることなく縫う事ができます。通常の直線縫いを行うことももちろん可能です。
《押えの種類》
通常は「J」を使用
*ファスナー付けの際には「I」を使用します。
《振り幅》
「00」の直線縫いでは振り幅の調節ができましたが、「01」の直線縫いでは振り幅は固定されているため、微調整する事ができません。
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→0.2〜5.0
《返しぬいスイッチを押した時》
返しぬい
*スイッチを押している間、進行方向とは逆に針が進みます。
「02」伸縮ぬい
《用途》
・伸びやすい生地を縫う時
・飾り縫いなど
*伸縮性の大きい布をミシンで縫う時、直線のままでは縫いにくい事があります。その際に使用するのが、こちらのステッチになります。アルファベットのZを重ねていったような縫い模様になります。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→1.0
手動→1.0〜3.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「03」ジグザグ
《用途》
・通常のほつれ止め
・アップリケの縫い付けなど
*布を裁断した際に、処理をしておかないと、布端から糸がほつれてきてしまいます。これを防止するために、布端にジグザグミシンをかけてほつれを防止するのですが、その際に使用する基本的な縫い目模様となっています。また、アップリケをつける際にも使用する事ができます。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→3.5
手動→0.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→1.4
手動→0.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
返しぬい
*スイッチを押している間、進行方向とは逆に針が進みます。
「04」たち目かがり
《用途》
・普通地、薄地のほつれ止めなど
*「03」のジグザグと同様、布を裁断した時、端からの糸のほつれを防止するために使用する事ができます。ジグザグとは模様が少し異なり、薄地のものにも対応する事ができます。針が常に左右交互に動くのではなく、左に針があるときに布地を1度直線に縫う作業が加わるので、より頑丈にほつれを止める事ができます。このように、布端から糸がほつれてこないようにかがっていくことを、たち目かがりと言います。
《押えの種類》
「G」を使用
*「G」の押えを使用する事で、布地の端がずれにくくなるのでまっすぐとかがっていく事ができます。
《振り幅》
自動→3.5
手動→2.5〜5.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.0
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「05」たち目かがり
《用途》
・厚地、ほつれやすい布のほつれ止めなど
*「04」の裁ち目かがりよりも、さらにしっかりとしたたち目かがりをかける事ができます。振り幅の自動設定も、大きめに設定してあるため分厚い生地はもちろん、糸がほつれやすい布地の際などに使用すると良いでしょう。
《押えの種類》
「G」を使用
*「G」の押えを使用する事で、布地の端がずれにくくなるのでまっすぐとかがっていく事ができます。
《振り幅》
自動→5.0
手動→2.5〜5.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「06」たち目かがり
《用途》
・伸縮性の大きい布のほつれ止めなど
*伸縮性の大きい布地の端を縫うのは難しいのですが、その際にこちらの模様を選択すると裁ち目かがりがやりやすくなります。ジグザグに進んでいかないので、布がよれたりする事なく仕上げる事ができます。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→5.0
手動→0.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→0.5〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「07」まつり縫い
《用途》
・普通地のまつり縫い
*スカートやズボンのすそをまつるときに使用する事ができます。手縫いでまつり縫いをするのが苦手な人でも、ミシンでかけてしまえばすぐに仕上げる事ができます。布地の色と糸の色を合わせれば、ほとんど糸が見えなくなるので全く目立ちません。
《押えの種類》
「R」を使用
《振り幅》
自動→0.0
手動→3.0〜 −3.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.0
手動→1.0〜3.5
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「08」まつり縫い
《用途》
・伸縮性の大きい生地のまつり縫い
*「07」のまつり縫いと同様、スカートやズボンのすそをまつるときに使用する事ができます。ただし、こちらは伸縮性の大きい生地のときに使用しやすい縫い模様となっています。
《押えの種類》
「R」を使用
《振り幅》
自動→0.0
手動→3.0〜 −3.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.0
手動→1.0〜3.5
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「09」3点ジグザグ
《用途》
・厚地、伸縮性の大きい生地のほつれ止め
・ゴム紐付けなど
*普通の「03」ジグザグとは違い、左右の振り幅が3針分あるため、厚手の生地でもしっかりと端をかがりこむ事ができます。また、幅の大きいゴムの縫い付けなどにも適しています。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→5.0
手動→1.5〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→1.0
手動→0.2〜0.4
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「10」3重ぬい
《用途》
・通常の直線縫い
・縫い目を丈夫にしたいとき
・そで股下縫い
・伸縮性の大きい生地を縫うとき
・飾り縫いなど
*通常の直線縫いとは違い3本ラインでミシンを進める事ができるため、丈夫な縫い目となります。通常よりも頑丈に仕上げたい場所に使用すると良いでしょう。主に、そでぐりや股ぐりや、ポケット口などの圧がかかりやすい部分に的しています。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→0.0
手動→0.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.5〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「11」アップリケの縫い付け
《用途》
・アップリケの縫い付け
*アップリケを布地に飾りとして縫い付けるときに使用します。アップリケの周囲を縫い、ステッチをみせるようになり布端を丈夫にします。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→3.5
手動→2.5〜 5.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.6〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「12」ファゴティング
《用途》
・ファゴティング
・飾り縫いなど
*ファゴティングとは、布地と布地の間を離して糸でかがる縫い方のことを言います。「12」の縫い模様は、このファゴティングを行うときに使用します。また、縫い模様を活かして好きな箇所に飾り縫いをすることもできます。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→5.0
手動→0.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「13」手縫い風キルト直線
《用途》
・手縫い風キルト直線
*表布と裏布を用意し、その間にキルト綿を挟んで縫い合わせることで、自分好みのキルティングを作ることができます。「13」の縫い模様を使用することで、キルティングを綺麗な仕上がりにする事ができます。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→0.0
手動→0.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
自動→2.5
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「14」アップリケ(キルト用)
《用途》
・アップリケ
・バインディング
*キルトのアップリケの処理の際に「14」の縫い模様を使用します。バインディングとは、布端の処理方法の種類の1つで、バイアステープなどを使用して、キルトの布端を縫い込むやり方を言います。別名でバイピングとも言います。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→1.5
手動→0.5〜5.0
《ぬい目の長さ》
自動→1.2
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「15」アップリケ(キルト用)
《用途》
・アップリケ
・バインディング
*「14」の縫い模様と使用方法は同じです。縫い目が右に出るか、左に出るかの差ですので、使用する布により使い分ける事ができます。
《押えの種類》
「J」を使用
《振り幅》
自動→1.5
手動→0.5〜5.0
《ぬい目の長さ》
自動→1.2
手動→1.0〜4.0
《返しぬいスイッチを押した時》
止め縫い
*返し縫いとは違って、針が後方に進む事なく、その場で3〜5回針が動きほつれを防止します。
「16」かんどめ
《用途》
・ポケット口などの補強
*かんどめは、ポケット口やあき止りなどの力がかかる部分を補強するときに使用します。押え「A」を使用し、かんどめの長さを決めたら、スイッチを押すだけで勝手にスタート・ストップしてくれるのでとても簡単に補強する事ができます。
《押えの種類》
「A」を使用
《振り幅》
自動→2.0
手動→1.0〜3.0
《ぬい目の長さ》
自動→0.4
手動→0.3〜1.0
《返しぬいスイッチを押した時》
自動止め縫い
*自動的に止め縫いを行なってくれるため、手動操作の必要はありません。
「17」「18」「19」ボタン穴かがり
《用途》
「17」
・ハリのある素材の両止め用
「18」
・薄地、普通地のねむり穴、横穴用
「19」
・厚地、毛足の長い布地のはとめ穴
*ボタンホールを作る事ができ、模様は「17」「18」「19」の三種類があります。「ボタンの直径+厚み」が28㎜以下のボタンホールを作る事ができます。押えのセットをするときに、ボタンの大きさに合わせてセットします。その後は、スタートボタンを押せば、最後の止め縫いまで自動で行なってくれるので、セットさえしっかりできればとても簡単にボタンホールを作る事ができます。
両止めとは、ワイシャツなどの縦穴に使う事が多いものです。両端(短い辺の所)に止め縫いという作業を行うため、頑丈な仕上がりとなります。ねむり穴とは、ボタンが通る穴を開けずに、飾りのステッチのものをいいます。はとめ穴とは、はとめ(小さな穴)を端に作っておく事で、ボタン固定している糸がそこに落ち着きやすくなります。ジャケットやコートなど、大きなボタンを使用するときに使用する事が多いです。
《押えの種類》
「A」を使用
《振り幅》
「17」「18」
自動→5.0
手動→3.0〜5.0
「19」
自動→7.0
手動→3.0〜7.0
《ぬい目の長さ》
「17」「18」
自動→0.4
手動→0.2〜1.0
「19」
自動→0.5
手動→0.3〜1.0
《返しぬいスイッチを押した時》
自動止め縫い
*自動的に止め縫いを行なってくれるため、手動操作の必要はありません。
*「ブラザーPS202」の詳しいご紹介はこちらをご覧下さい。
*「ブラザーPS202」のエラー表示についてはこちらをご覧下さい。
ミシンの操作方法や基本事項をまとめてご紹介しています
当店では、様々な種類のミシンを取り扱っております。
各ミシンの操作方法や機能性について、これまでにもブログを通して色々とご紹介してきましたが、ご覧いただきやすいように1つの記事にまとめたものをご用意致しました。各機種の糸の掛け方や、操作方法についてご紹介していますので、ミシンをすでにご利用いただいている方はもちろん、レンタルをしてみようかご検討中の方にも、ご参考いただければと思います。
「ミシンの操作や準備について!各機種ごとにまとめてご紹介」はこちらから確認することが出来ます。
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