縫製トラブルを防ぐために‼︎正しいミシン糸の選び方

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こんにちは、ミシンレンタル屋さんです。

当店ではこれまで、多くの方にレンタルミシンをご利用いただいてきました。
その中で、ご利用中のお客様よりミシンのトラブルについて、お問い合わせをいただくこともございました。その内容を確認してみると、ご利用いただいているミシン糸が原因でトラブルが発生していたということが、いくつかございました。

そこで今回は、ミシンを使用するときに適したミシン糸について、詳しくご紹介していきたいと思います。

ミシン糸について

ミシン糸
ミシン糸を選ぶ際には「使用する生地に適した種類」「適した太さ」に気をつける必要があります。
使用する生地に合ったミシン糸を選べるように、それぞれの特徴や太さの違いについてまとめてご紹介していきます。

また、ミシン糸を購入するお店選びについても注意点があります。
簡単にご説明しますと、手芸店などで取り扱っているミシン糸を利用するのがおすすめであり、100円ショップなどで取り扱われている低価格帯のミシン糸はあまりおすすめできません。
100円ショップで購入した糸を使用して作業をしていたところ、糸が切れたり絡まるなどのトラブルが発生したが、手芸店で買ってきたミシン糸に変更したら問題なく縫う事ができたという事が多くございます。
低価格帯のミシン糸はなぜトラブルの発生を招いてしまうのか、その原因についても簡単にご紹介していきますので、ミシン糸を準備する際にはぜひご参考ください。

何を選べば良い?主なミシン糸の種類と特徴

ミシン糸について
手芸店に行きミシン糸を選ぼうとすると、たくさんの種類があったり、番号によって分かれていてどのミシン糸を購入すれば良いのか分からない、という方も多くいらっしゃるかと思います。

ミシン糸を選ぶ際に確かめる点は「糸の種類」と「糸の太さ」が基本となります。
使用する生地の厚さや素材性を理解し、それに適した糸の太さや種類を選ぶ必要があります。生地にあっていないミシン糸を選んでしまった場合、糸調子が合わなかったり、うまく縫い進めることが出来ない、出来上がりがきれいじゃないなどのトラブルが発生することがあります。

使用する生地に合わせてミシン糸を選ぶことができるよう、代表的なミシン糸について種類とその特徴をご紹介していきたいと思います。

定番のシャッペスパン

シャッペスパン
手芸店で最も多く取り扱われているミシン糸といえば「シャッペスパン」です。
こちらはフジックスさんから出ている良質のポリエステル100%のミシン糸で、家庭用ミシン糸の代表ともいえるでしょう。使用頻度は非常に高く、ミシン糸の中での定番となっています。

同じくフジックスさんから出てきるミシン糸に「キングスパン」というものもありますが、こちらは工業用として販売されております。そのため、家庭用としてミシン糸を選ぶときは「シャッペスパン」を選ぶことがほとんどとなります。

ニット用のレジロン糸

レジロン糸
伸縮性のある生地やニットを縫う場合には、糸にも伸縮性があるものが求められます。
そこで適している糸が「レジロン糸」になります。こちらもフジックスさんから出ているミシン糸になります。

レジロン糸はナイロン100%のミシン糸となっているので伸縮性があり、ニット専用のミシン糸となります。ニットや伸縮性のある生地を取り扱う場合には、レジロン糸を使用しましょう。

サテンなどにはファインミシン糸

ファイン糸
シルクやサテンなどの生地を取り扱う時には「ファインミシン糸」がおすすめとなります。
光沢のある生地に馴染む美しく柔らかいミシン糸となっています。極細長繊維のミシン糸となるため、パッカリング(縫ったミシン目にできる縫い縮みやひきつれによる歪みの症状)を防ぐことにもつながります。

シルクやサテンは綺麗に縫うのが比較的難しい生地となっています。綺麗に縫おうとしてもパッカリングができてしまう場合には、使用する糸に問題があることも多々あるため、ファインミシン糸を使用して試してみることをお勧めします。また、工業用のミシン糸でパッカリングに特化したものもあるので、そちらも確認してみると良いかもしれません。

皮革ならキングレザーミシン糸


<画像>株式会社フジックス キングレザーミシン糸ページ参照

合成皮革、皮革、レザークラフトに適しているミシン糸といえば「キングレザーミシン糸」となります。
革製品を縫う場合には、パワーが必要となるためミシンも皮革に対応しているものが求められます。そして、ミシン糸にも強度はもちろん、ステッチを綺麗に見せるための質の良さが求められます。

レザークラフトを楽しみたいという時には、皮革用のキングレザーミシン糸を選択しましょう。

ミシン糸の太さは番号で確認

ミシン糸の太さ
ミシン糸の太さは「番手」を見ることによって確認できます。
この番手は、「#〇〇」「〇〇番手」「〇〇(数字のみ)」などで表記されています。

この数字の違いによって糸の太さを表しているのですが、番手は数字が小さいほど太い糸となり、数字が大きいと細い糸になります。番手の数字は1単位ずつ分かれているわけではなく10単位で表記されています。

ここからは、上記でご紹介した通り家庭用ミシン糸として使用頻度の高いシャッペスパンについて詳しくご紹介したいと思います。
シャッペスパンの場合「30」「60」「90」番手を使い分けるようになります。下記の表をご参考に、使用する生地に合った番手と針の組み合わせをご選択頂ければとお思います。

番手 1こまの糸の長さ 選択する針 使用用途
90
(黄色の糸こま)
300メートル
(大は1,000メートル)
7〜9 薄地
(レース、薄手のガーゼ、ブラウスなど)
60
(青色の糸こま)
200メートル
(大は700メートル)
9〜14 普通地
(適応範囲が広いため使用頻度が1番多い)
30
(ピンク色の糸こま)
100メートル
(大は300メートル)
14〜16 厚地
(デニム、帆布など)

低価格帯ミシン糸の注意点

100均のミシン糸

100円ショップはとても便利で品揃えも良く、多くの方が日々利用しているかと思います。
しかし、ミシン糸については、100円ショップのものではなく手芸店で取り扱われているものを使用することをおすすめします。低価格帯のミシン糸は手縫いをする場合などにはそこまで問題はないのですが、ミシンに使用する場合には縫製トラブルを招くことがよくあります。低価格で気軽に購入できる点は大きなメリットとなるのですが、いざミシンで作業をスタートさせるとトラブルが発生し、作業が中断されてしまうということもあります。

ここでは、低価格帯のミシン糸はどのようなことが原因で縫製トラブルが発生しやすいのか、まとめてご紹介したいと思います。

糸のすべりが気になる

100円ショップなどで扱われているミシン糸は、手芸店で取り扱われているようなミシン糸と比べるとすべりが滑らかでないと感じられます。
上糸をセットするとき、糸を順番にかけていくようになりますが、糸のすべりが悪いと各箇所で糸が引っかかるような症状が発生し、縫い目がつってしまったり、縫っている途中で糸が切れたりするなどのトラブルが発生しやすくなります。

毛羽立ちがある

手芸店で取り扱われているミシン糸と比較すると、100円ショップのミシン糸は毛羽立ちがあります。これにより、上記でご紹介した通りすべりが悪くなることも言えますが、作業途中でのほこりの発生が多くなってしまい、ミシン針付近がすぐ汚れてしまったり、内釜にほこりが早く溜まってしまいます。
このような状態でミシンを動かしてしまうと、糸調子が合わなくなったり、ミシンの故障を招く恐れがあります。

上記は、シャッペスパンミシン糸と100円ショップで購入したミシン糸の写真となります。
写真では分かりづらいかもしれませんが、2つを比較すると表面の毛羽立ち具合が違い、シャッペスパンの方がツヤがあり綺麗な表面となっています。

切り込み部分に糸が引っかかる

100円ショップのミシン糸は、糸コマのつくりが切り込みであることが多くあります。
(糸コマとは、ミシン糸の芯の部分になります)

糸こまが切り込みタイプのものは、操作途中で糸が切り込みに引っかかってしまうことがあります。これにより糸が途中で切れてしまったり、エラーとなりミシンが止まる、針が折れるなどのトラブルが発生しやすくなりますので注意が必要です。

※糸コマの切り込みによるトラブルを防ぐために「糸こま押え」というものがあります。使用する機種によっては、糸こまのタイプに関わらず必ず使用しなくてはならないものもありますので、ご利用のミシンを確認し必要であれば必ず糸こま押えを使用しましょう。また、下記の写真のように手芸店で取り扱われているミシン糸でも、切り込みタイプのものはあります。シャッペスパンですと大きい糸こまの場合、切り込みタイプとなっていましたので、ご利用の際には注意しましょう。

切り込みタイプ

劣化し切れやすい

出来上がった製作物を使用する際にも、注意が必要となる場合があります。
作ったものを洗濯すると、ミシン糸が毛羽立っていたり、すぐに劣化してしまい糸が切れてしまうなどの症状をよく耳にします。糸が毛羽立ってくると見た目が悪く見えてしまいますし、劣化が比較的早いとなると、せっかく作ったものなのに長く使用できないという心配があります。

透明ミシン糸の注意点

透明ミシン糸
透明のミシン糸についても注意が必要です。
透明のミシン糸はボビンに巻くこと自体難しいことがあります。ナイロンで出来ているため取り扱いが難しく、ボビンに巻こうとしても糸が浮いてしまったり、巻いている途中でミシンに異常音がし止まってしまうこともあります。
上糸として使用した場合でも、操作途中でエラーが度々発生したり、糸調子が合わせられない、針が曲がったり折れたりすることもあります。ミシンでは取り扱うことが全く出来ないとまではいきませんが、誰でもミシンで問題なく縫うことができるとは言い難いものになります。透明なため縫い目が目立たないというメリットもありますが、うまく縫うことが出来ないことがあるということを分かっておくと良いでしょう。

透明の糸はミシン糸の形状で販売されていることが多いのですが、ミシン糸としてミシンで使用はせずに、手縫い用の糸として使用した方が無難かもしれません。ボタンつけや縫い目を目立たせたくない部分を手縫いで仕上げるには、良い使い方になるかも知れません。

ミシン糸選びはトラブルを防ぐために大切

ミシン糸
今回はミシン糸について詳しくご紹介いたしました。
低価格帯のミシン糸は使用ができないということはありませんが、縫製トラブルの発生は多くなってきますので、スムーズに作業を進めたい方は手芸店などで定番となっているミシン糸を購入することをおすすめします。使用する生地がどのようなものなのかを理解した上で、適切なミシン糸を選択できるようにしておくとハンドメイドもより楽しくなるでしょう。
ミシンを取り扱う時は上糸や下糸のセットが正しいか、使い方に問題がないかなど、基本的な操作方法を理解することも大切ですが、使用するミシン糸などの道具も大切になってきますので、ぜひご参考いただければと思います。

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